MixJuice 向けコンテンツの作成と公開

HTML などを公開できる Web サーバに MixJuice で参照・ダウンロードできるようコンテンツを公開する手順です。

 

単にプログラムを公開する目的であれば、Kidspod; で容易にアップロード・公開が可能です。

公開用にサーバを用意する必要もありません。
IchigoJam web は Kidspod; を直接使用できませんが、
単にプログラムをコピー→テキストボックス貼り付け→IMPORT すれば実行する事ができます。

 

MixJuiceでKidspod;と通信しよう! | Kidspod;

 

IchigonQuest は MicJack を用いる事で Kidspod; のアップロード・ダウンロードに対応しています。

 

MixJuice/MicJack


MixJuice コンテンツ公開サーバ

汎用的な Web サーバを用います。HTML・画像 などをファイル単位で公開できるサーバであればどの環境でも構いません。

Web サイトをブラウザやアプリから生成・編集できる Google サイト・Jimdo・wix・Webnode などは

特定のテキスト(HTML)のみを出力できないため、適していません。

無料レンタルサーバの場合、広告を付加する場合があり、
MixJuice ではこれが多くのタグ出力になり、まともに使えない状態となる事があります。

 

アドレスが手入力になるため、できるだけアドレスが短くわかりやすくなるのが理想的です。

これには独自ドメインが効果的ですが、ドメイン費用を別途要する問題があります。

 

現在サーバは常時 SSL の対応が行われつつあります。IchigoJam web のバーチャル MixJuice は GETS 必須です。
公開アドレスは完全に https://~ となる場合、MixJuice では GETS・POSTS での参照になりますが、

最近の https では高速表示に対応するため、HTTP/2 対応や gzip・Zstandard・Brotli で圧縮されるようになり、
また SSL 証明書の更新により、古くなった証明書を維持する MixJuice・MicJack では参照できなくなっている場合があります。

MixJuice や MicJack では http 通信前提の GET・POST が通信でき、IchigoJam web は GETS・POSTS で通信できれば OK、
という状況が現在の理想的な MixJuice コンテンツのサーバ環境となってきています。

なお、サーバによってはできるだけ古い環境でも動作できるようになっていて、
MixJuice 1.2.2 以降、または一部の MicJack で GETS・POSTS で参照できる場合もあります。

 

パソコン等の Web ブラウザでは正常でも MixJuice で文字化けする場合もありますので、

コンテンツ構築前に MixJuice で正常に表示されるかテストする事をおすすめします。

 

MixJuice と MicJack で異なる動作をするサーバもありますので、ご注意下さい。


GET・GETS コマンドと URL

http:// を外した URL が GET コマンドで含めます。? 以降のパラメータもそのまま含める事が可能です。

 

 http://example.com/15jam/basic/index.html
  → ?"MJ GET example.com/15jam/basic/index.html (IchigoJam BASIC)
  → echo MJ GET example.com/15jam/basic/index.html> uart;cat uart (IchigoLatte)

 

もし SSL を含めた URL https:// の場合は代わりに GETS コマンドにして下さい。

常時 SSL のサーバを使用する場合は必ず GETS を使用して下さい。

 

 https://example.com/15jam/basic/index.html
  → ?"MJ GETS example.com/15jam/basic/index.html (IchigoJam BASIC)
  → echo MJ GETS example.com/15jam/basic/index.html> uart;cat uart (IchigoLatte)

 

パラメータが多い場合、IchigoJam からデータを送出する前提の場合は POST・POSTS を用いる事になります。

現在のところ、Kidspod; のプログラム投稿で POST が使われています。これについては後記で触れています。


コンテンツの内容

IchigoJam BASIC・IchigoCake BASIC

記載内容がそのまま BASIC で受け取られます。これはシリアルで受信している状態に同等です。

  • 行番号がなければダイレクトモードでの動作になります。CLS・NEW などを実行できます。
  • 行番号があれば、それはプログラムの入力になります。そのままプログラムを転送できます。
  • 単に文字列を表示させたい場合は行頭に ' を付けて下さい。BASIC ではコメント文の扱いとなり、これを無視します。

BASIC のカナはシフト JIS(Shift_JIS)の半角カナに共通します。

そのため文字コード Shift_JIS で制作するとカナを使用できます。

 

IchigoJam BASIC 1.1 以降(含む IchigoCake BASIC)では
CLS・LOCALE・SCROLL で特定のコントロールコードをシリアルに送出します。

MixJuice は通常これらを無視しますが、
例えば CLS 直後の PRINT"MJ〜 は CLS のコントロールコードによってコマンドを処理しない場合があります。
コマンドの前に改行を含めたり(PRINT)、UART 1 などで送出しないように設定して下さい。

 

IchigoLatte

echo MJ GET(S) アドレス>uart;cat uart >. でファイル内容は丸ごとエディタへ入ります。

プログラムとして実行されるべきでない内容は行頭を // にしてコメント化して下さい。

 

IchigoLatte の改行コードは LF です。CR+LF でも実行はできますが、CR コードは ▉ で表示されます。

終了時に Ctrl+D(16進数コード 04)を入れるとコマンドを終了させ、lash へ戻す事ができます。

 

IchigoLatte の ひらがな はシフト JIS(Shift_JIS)の半角カナに共通します。

そのため文字コード Shift_JIS で制作すると ひらがな を使用できます。

ただし IchigoLatte では かな の手入力が容易ではない事にご注意下さい。

 

ファイルの作成・編集

MixJuice コンテンツ向けのファイル製作におすすめの方法は
IJUtilities を用いて製作・編集する方法です。

IchigoJam BASIC 各バージョンと IchigoLatte のフォントに対応し、

直接編集ができ、実際の表示と同じ表示で編集ができます。

更に固有のキャラクターコードも簡単に入力できます。

キャラ/数字カタカナ ボタンで表示できます)

ただしファイル末尾に改行を必ず含めるため、
場合によってバイナリーエディタで削除が必要です。

 

IJUtilities

 

通常のテキストエディタを用いる場合、

#20~#7F は通常の ASCII コードに共通します。

(最新 OS では #5C は半角 \ で、UTF-8 に共通しています。
 Shift_JIS は半角 ¥ です)

また IchigoJam BASIC のカタカナ、IchigoLatte のひらがなは

Shift_JIS の半角カナに共通しています。

#00~#1F の一部はコントロールコードとして使われ、

そうでない場合も IchigoJam BASIC 1.1 以前・1.2 以降で

表示が異なるため、使用をおすすめしません。

 

特定のキャラクターコードをすでに含めたファイルを編集する場合、

通常のテキストエディタではキャラクターコードを変換させてしまう場合があります。

IJUtilities からファイルを開いて編集するか、バイナリーエディタを用いて編集をして下さい。

 

テキストアートをしたい場合、次のツールを用いて制作し、
IJUtilities で出力内容を出しながら IchigoJam BASIC で実行させて一度ファイル保存し、
ファイルを開き直して行頭 ' の追加・行末空白の削除などを微調整する方法もあります。

IchigoJam用画像コンバータを使用する場合、

IchigoJam BASIC 向けでは通常一番左に ' を入れる必要があるため、1 文字分空けておく必要があります。

また 1 行毎に改行するのがおすすめです。そのためには右にも 1 文字必要です。

従って左右 1 文字分(2 ピクセル)を空けた横幅 30 文字(60 ピクセル)で作成するのが理想です。


ファイル名とアドレス

MixJuice で Content-Type は無視されます。そのため、拡張子を .txt にしておく必要はありません。

例えばアドレスを省略する目的で index.html などを用いる事が可能です。

index.html などでアドレスを省略する場合、コマンド送出するアドレスは / で終わらせて下さい。

/ を省略するとエラーになります。 (下のとおり、この場合 Web サーバは redirect 処理を発生させます)

ただし MicJack は / を省略しても参照可能です。

 ?"MJ GET example.com/index.html
  → ?"MJ GET example.com/ → 参照可能
  → ?"MJ GET example.com → MixJuice はエラー、IchigoJam web・MicJack は参照可能


動的コンテンツ生成

PHP・Perl・Ruby・Python・next.js などの動的コンテンツも使用できます。出力がテキストになっていれば良いです。

必ず Content-Type を出力させる必要がある場合は Content-Type: text/plain にすると良いでしょう。(.txt ファイル)

MixJuice は Content-Type を無視するので、.html で使われる text/html はそのまま出力して問題ありません。

 

ここでは PHP を用いた例を紹介していますが、

特に PHP は近年悪質な参照が多く、意図せずコンテンツ内容を変更・破壊される恐れがあります。

下の項目 User Agent・Referer の方法を用いて MixJuice・MicJack・IchigoJam web 以外の参照は実行されないようにして下さい。
可能であれば、サーバ側は PHP 以外のプログラミング言語で実装していただく事を強くおすすめします。

また MySQL などのデータベースを使用する場合は、そちらのセキュリティにもご注意下さい。

 

サーバから特定の値を IchigoJam へ渡す

特定の数値を複数個渡す場合、サーバは数値を改行区切りにして出力すると、
IchigoJam BASIC のプログラムはその行数の INPUT を実行する事によって変数・配列に入れる事ができます。

IchigoJam BASIC 1.2 以降は文字列に対応しています。"" で囲った文字列を入れて下さい。文字列の先頭アドレスを返します。

 

日時を出力するサーバ側の PHP datetime.php

左の datetime.php を実行した出力結果例

2020

5

12

12

34

2020年5月12日 12時34分 で実行した時の出力結果

各行末尾には改行コードが含まれます。

 

左のソースでは Content-Type を含めていますが、
MixJuice は無視するので、入れなくても動作します。


MixJuice 経由で得る IchigoJam BASIC プログラム

10 CLS
20 PRINT
30 PRINT "MJ GET <サーバアドレス>/datetime.php"
40 INPUT Y
50 INPUT M
60 INPUT D
70 INPUT H
80 INPUT N
90 PRINT
100 PRINT Y;"/";
110 IF M<10 PRINT "0";
120 PRINT M;"/";
130 IF D<10 PRINT "0";
140 PRINT D;" ";
150 IF H<10 PRINT "0";
160 PRINT H;":";
170 IF N<10 PRINT "0";
180 PRINT N

左のプログラムを MixJuice+IchigoJam で実行した例

MJ GET <サーバアドレス>/datetime.php
?2020
?5
?12
?12
?34

2020/05/12 12:34
OK
Ə

※ PHP の分表示 date("i") は 0 を含めた 2 桁にしますが、

  IchigoJam BASIC はこの場合でも正常に処理します。


 

古籏一浩さんが MixJuice 向けの日時データをサーバ公開しています。

 

このサーバを用いる事で IchigoJam BASIC プログラムのみで同等の動作を実現可能です。

 

IchigoJam + MixJuice用 日付&時間データ | IchigoJamを楽しもう

 

IchigoJam BASIC からサーバへデータを送る (GET・GETS)

GET・GETS コマンドには ? の後ろにパラメータを含めて任意のデータを送信できます。

サーバはこれを http・https で受け取ったように処理できます。

IchigoJam web は GET を使用できません。(対応させてあるのですがブラウザがセキュリティ仕様上ブロックして動作しません)
事実上 GETS のみ使用する事ができます。一方 MicJack はバージョンにより GET のみ使用できます。

 

?"MJ GET サーバ.name/プログラム.ext?data=IchigoJam&data2=BASIC

 

これは http://サーバ.name/実行プログラム.ext?data=IchigoJam と同じになります。
(同様に GETS コマンドで https://~ に同等)
例えば PHP では $_GET["data"] で IchigoJam、$_GET["data2"] で BASIC を得ます。

 

?"MJ GET サーバ.name/プログラム.ext?IchigoJamBASIC

 

これは http://サーバ.name/実行プログラム.ext?IchigoJamBASIC と同じになります。

(同様に GETS コマンドで https://~ に同等)

例えば PHP では $_SERVER['QUERY_STRING'] で IchigoJamBASIC を得ます。

 

ここでのデータは URL エンコードが必要です。スペースは + または %20、

英数以外の文字は IchigoJam BASIC で標準する 16 進数 #●● の代わりに URL エンコードは %●● を使用します。

例えば区切り文字として使用している ? & = や URL に含まれる : / - . などの記号はエンコード必須です。

 

IchigoJam BASIC からサーバへデータを送る (POST・POSTS)

MixJuice・MicJack は POST・POSTS を用いたデータの送信方法も対応しています。

バージョンとサーバとの相性により POST のみ使用でき、POSTS は動作しない場合があります。
2022年9月より IchigoJam web も POSTS に対応しました。(POST はブラウザ側がブロックしているので使用不可)

サーバ側での http・https では POST リクエストで受け取った状態となります。(通常フォームの受け取りで使用されます)

GET リクエストは文字数に制限がありますが、POST リクエストは標準入力が使われていて、文字数制限がなく、

複数行のデータも送信する事ができます。

 

?"MJ POST START サーバ.name/プログラム.ext
?"データ
?"データ
    :
?"データ
?"MJ POST END


http を使用する POST の代わりに https を使用する POSTS も使用できます。
このデータを Web サーバは標準入力で受け取ります。
例えば PHP では php://input なので、file_get_contents("php://input") としてデータを得る事ができます。

なお、PHP では $_POST もよく使われますが、運営者が動作確認を行ったところ、$_POST ではデータを得られませんでした。

 

MJ POST END・MJ POSTS END の直後、サーバから print・echo などでメッセージを送っても
MixJuice・MicJack はそのメッセージを表示しません。
正常に送信され、HTTP ヘッダを受け取ったところで MixJuice は 'OK、MicJack は ’POST OK! のみを表示します。
MixJuice はその後サーバから送った文字列も出力できますが、MicJack はサーバからの文字列を無視します。
MixJuice の場合でも受け取ってからのレスポンスがはやいと文字列を受け取らない場合がありあmす。
したがって失敗している場合は HTTP ステータスコードを用いてエラーを返すのが確実です。
500(サーバエラー)などで良いでしょう。


MixJuice・MicJack はコマンド実行から数秒レスポンスがない場合「'Client Timeout !」を表示し、処理を中断させます。

そのため、処理に時間がかかる場合は「'....」などを表示させる必要があります。

 

プログラムをサーバへ送る

POST・POSTS コマンドを使用して現在存在しているプログラムをサーバへ送る事ができます。Kidspod; が採用しています。
IchigoJam web は POSTS を使用できますが、Kidspod; は POSTS 非対応です。サーバ側では動的に処理する必要があります。

 

(IchigoJam BASIC)
?"MJ POST START サーバ.name/プログラム.ext":LIST:?"MJ POST END
(IchigoLatte)
echo MJ POST START »°ÊÞ.name/ÌßÛ¸Þ×Ñ.ext> uart:cat . > uart:echo MJ POST END> uart

IchigoLatte でサーバからレスポンスが得られる場合は ;cat uart を末尾に加えて下さい。

 

サーバ側のプログラムでは標準入力(stdin)で渡したデータ全体を取り込む必要があります。

例えば PHP の場合は $_POST ・ $_REQUEST を用いるのではなく、php://input で取り出します


Not Found の処理

Not Found(http ステータス 404)で特定のファイルを表示できるようにできる場合、

通常は HTML を出力するため、余計なタグが表示されてしまうため、
Not Found 向けのコンテンツ表示も生成しておく事をおすすめします。

404.html が多いです。最低限次の 1 行だけを入れたファイルで構いません。

 

'Not Found

 

末尾に改行を入れて下さい。

 

頭に ' があるのは、IchigoJam BASIC の考慮ですが、IchigoLatte で出力しても問題はありません。 

 

MicJack は完全にこのコンテンツを表示します。MixJuice は 'Error: 404 とする場合があります。

 

Apache Web Server で使用できる .htaccess では次を入れて使用できますが、
もちろん 404.html 以外のファイル名でも構いません。

 

ErrorDocument 404 /404.html

転送(IchigoJam BASIC)

MixJuice は Location・redirect(http ステータス 301・302)を処理できません。

エラーコードを返すか、転送を促す HTML が表示されます。

このため、Web サイト向けの短縮 URL(bit.ly など)は使用できません。

 

http ステータス 301・302 で特定のファイルを表示できる場合、

引っ越しした際のトップページ(通常 index.html)で転送処理したい場合は

単に GET または GETS コマンドを出力します。
通常は IchigoJam BASIC 向けに PRINT または ? を含めます。

 

?"MJ GET アドレス
?"MJ GETS アドレス

この 1 行を入れておくだけです。改行を出力する事でコマンドは自動実行されます。

ここでの アドレス は http:// および https:// を外した URL になります。


User Agent・Referer

MixJuice は User Agent(HTTP_USER_AGENT)の値を次の内容にします。

 

MixJuice-バージョン

MixJuice-1.2.2

 

これは MixJuice 以外の環境から実行するのを防止し、MixJuice 専用に処理するために有効です。

特にネットからサーバ処理するプログラムの場合、他の環境から意図しない実行を受けてプログラムを悪用されないよう

セキュリティ対策として User Agent による MixJuice の判別は行って下さい。

 

MicJack はバージョンによって異なります。

MicJack 1.0.0b5 までは対応している MixJuice バージョンで返します。MicJack のバージョンは含めません。

 

MixJuice-互換元バージョン

MixJuice-1.2.2

 

MicJack 1.0.1b1 より MicJack バージョンも含めるようになりました。

 

MixJuice-互換元バージョン MicJack-バージョン

MixJuice-1.2.2 MicJack-1.0.1b1

 

この仕様により、MicJack 文字列の有無で MicJack の使用を判別できるようになりました。

 

IchigoJam web に備わっているバーチャル MixJuice では、
仕組み上 User Agent が Web ブラウザの情報をそのまま出力し、これを設定できません。
その代わりに Referer に次が入る事で判別できるようにしています。

 

https://fukuno.jig.jp/

 

そのため Referer に fukuno.jig.jp を含んでいる事を確認する事で IchigoJam web からの参照が判断できるようになっています。

 

具体的な例として、Apache Web Server で使用できる .htaccess で Rewrite を使用し

MixJuice・MicJack・IchigoJam web 以外の参照があった場合に Not Found とするのは次のようになります。

 

RewriteEngine on

 

RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !MixJuice [NC]

RewriteCond %{HTTP_REFERER} !fukuno.jig.jp [NC]

RewriteRule .* - [R=404,L]


関連したスマートフォン・パソコン向けの紹介ページがあれば、そのページへ 301 転送にするのも良いでしょう。

 

RewriteEngine on

 

RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !MixJuice [NC]

RewriteCond %{HTTP_REFERER} !fukuno.jig.jp [NC]

RewriteRule .* https://転送先.URL/ [R=301,L]

 

Apache 2.4 だと次の記載も可能です。(mod_rewrite 無効の場合でも動作可)

 

<If "%{HTTP_USER_AGENT} !~ /MixJuice/ && %{HTTP_REFERER} !~ /fukuno.jig.jp/" >

    RedirectMatch .* https://転送先.URL/

</If>

 

PHP 側で処理しても良いのですが、PHP の実行が発生する分レスポンスが悪化し、
HTTP ヘッダで PHP が動作している事がわかるので、(「X-Powered-By: PHP/バージョン」が出力されます)

できれば Apache などの Web サーバレベルで拒否するのが良いでしょう。

 

サーバや取得方法によっては User Agent・Referer の値を得られない場合があります。
User Agent・Referer が全く出力されない場合はパソコンなどで参照し確認してみて下さい。

 

パソコンからの動作確認は cURL が使用できます。パソコンの OS で含まれている事が多いです。
Windows では curl の代わりに curl.exe で使用できます。

 

MixJuice の動作確認

MJ GET アドレス.url/
 → curl -A "MixJuice-1.4.1" http://アドレス.url/

MJ GETS アドレス.url/

 → curl -A "MixJuice-1.4.1" https://アドレス.url/

MJ POST START アドレス.url/ ~データ~ MJ POST END

 → curl -A "MixJuice-1.4.1" -X POST http://アドレス.url/ --data-binary 'データ'

MJ POSTS START アドレス.url/ ~データ~ MJ POSTS END

 → curl -A "MixJuice-1.4.1" -X POST https://アドレス.url/ --data-binary 'データ'

ここでは MixJuice 1.4.1 としています。MJ POSTS の場合も -X POST で正常です。代わりに https:// を指定します。

MicJack は例えば -A "MixJuice-1.2.2 MicJack-1.0.1b1" となります。同等機能を持つ MixJuice バージョンを継承しています。
POST・POSTS で改行を含むデータはテキストファイルを生成し --data-binary @ファイル名 となります。

 

IchigoJam web の動作確認

MJ GETS アドレス.url/

 → curl -e "https://fukuno.jig.jp/" https://アドレス.url/

MJ POSTS START アドレス.url/ ~データ~ MJ POSTS END

 → curl -e "https://fukuno.jig.jp/" -X POST https://アドレス.url/ --data-binary 'データ'

-e "https://fukuno.jig.jp/" は変更しないでください。IchigoJam web は GET・POST(http)を使用できません。
POSTS で改行を含むデータはテキストファイルを生成し --data-binary @ファイル名 となります。


IchigoJam web での動作

IchigoJam web のバーチャル MixJuice を使用する場合は次の制限があります。

  • 動作している fukuno.jig.jp が常時 SSL 対応済みのため、IchigoJam web の仕組み上
    必ず GETS を使用する必要があります。GET は使用できません。
  • CORS を有効にする必要があります。
    HTTP ヘッダに次のどちらか 1 行を含める必要があります。(HTML の <head> ではありません) 
    後に同じ仕組みが他のドメインで公開される可能性があるため、前者を推奨します。
    Access-Control-Allow-Origin: *
    Access-Control-Allow-Origin: https://fukuno.jig.jp

CORS ヘッダについては、例えば PHP であれば次をできるだけ頭のところに含めます。

 

<?php

header("Access-Control-Allow-Origin: *");

 

頭という意味で <?php を含めています。

Content-Type などと同様に、必ず echo・print の前で出力しておく必要があります。

 

代わりに Apache Web server の .htaccess を用いる場合は次の 1 行を追加します。
ドメイン内を完全に MixJuice 参照専門にするならこれがおすすめですが、
スマートフォン・パソコンでこのヘッダが出力されても問題ありません。

 

Header set Access-Control-Allow-Origin "*"

 

どこか 1 ヶ所入っていれば良いです。2 ヶ所入れるとエラーになります。

GitHub Pages など、一部の Web サービスでは、このヘッダが最初から入っています。

 

なお、MixJuice・MicJack では GETS で動作しないサーバがあるので、
幅広く一般公開する場合は MixJuice・MicJack での動作も行って下さい。

HTTP/2 対応済みのサーバでは GETS コマンドは MixJuice 1.2.2 以降での動作となります。


その他ヒント

IchigoJam 向けのコンテンツで最後の行をコマンドにする場合、改行の有無で動作が変わってきます。

  • 改行あり = そのコマンドが自動的に実行されます。
     ?"MJ GET 15JM.LI/K
     ▉ ↑このコマンドが実行されます。
  • 改行なし = 末尾でカーソルが停止します。コマンドの末尾に追記して入力させたり、Enter(return) 待ちが可能です。
     ?"MJ GET 15JM.LI/K/▉ ←ここでカーソルが止まるので、後ろに追記入力できます。

無料ホームページスペースなどでは拡張子が制限されています。その場合は末尾の入力を INPUT で受け付けします。
.html や .txt の拡張子であれば多くのホームページスペースは問題なく使用できるでしょう。

 

INPUT N:?"MJ GETS example.com/";N;".html

 

BASIC では、上の場合、例えば 1 を入力すれば、1.html を参照できます。
N*100 として 100.html を読み込む、という処理も可能です。

INPUT は数字なので、未入力は 0 が返ります。 

 

1 画面で表示できない場合はファイルを分割し、最後に次の画面を表示するコマンドを改行なしで出力するか、

INPUT"Enter=ツヅキ>",変数 として Enter キーで続きを表示できるようにします。

 

無料ホームページスペースの一部は広告を含めますが、
HTML タグの存在しない MixJuice では広告タグが入らない場合があります。

(例えば <body> や </body> を確認し、その前後に広告タグを加えるように処理しています)

 

MixJuice で IchigoJam BASIC へ転送する場合、必ずしもプログラムにする必要がありません。

ダイレクトモードでコマンドを実行可能です。

これによって IchigoJam BASIC のプログラム容量に制限されず処理を行えます。

 

簡単な処理を行えるコマンド・プログラムは Kidspod; で公開するのも手です。 

代わりに Pastebin も使用できますが、

Pastebin.com は末尾の改行をカットするため、最後のコマンド・行が入らない問題が発生します。

また GitHub Gist なども含めて、ランダムな文字列を含む URL になるため、手入力が難しくなります。

 

多くのサーバは UNIX 系で運用されています。
UNIX 系の OS はディレクトリ(フォルダ)・ファイル名の大文字・小文字を区別します

一方 Windows・macOS は大文字・小文字の区別がありません。
(macOS はファイルシステム によって区別するようにも可能です)

ローカルサーバによる動作確認を行った際など、ファイル名による動作の違いにご注意下さい。

イチゴジャム レシピ 運営者による MixJuice コンテンツは

PHP や .htaccess で小文字変換する事で、大文字・小文字に関係なく処理できるようにしています。

ドメイン名は大文字・小文字を区別しません。IchigoJam BASIC 向けに大文字表記もできます。


動作サンプル

このページで紹介しているいくつかの動作サンプルを次のリンクで公開しています。

ソースを表示しています。README.md に各説明があります。

必要に応じてファイルを編集しているため、動作しない場合があるかもしれません。

 

🍓🍹 15JAM.GLITCH.ME | Glitch